これまで妊娠希望者等を対象とした無料抗体検査や、予防接種費用の助成がありました。しかし近年、公的な風しん予防接種を受ける機会がなかった昭和37年4月2日から昭和54年4月1日の間に生まれた男性は、抗体保有率が他の世代より低く、問題となっております。

そのため2019年4月1日から2022年3月31日までの期間に限り、無料で抗体検査が受けられるようになりました。また抗体検査の結果、十分な抗体がない方は、予防接種（公費負担）の対象となりました。

　当院は岡山市の契約医療機関であるため、対象者につきましては無料の風しん検査を行っております。

＜妊娠希望者等への無料抗体検査＞

 

※受診の際には必ずクーポン券、本人確認書類（保険証、免許証など）を持参してください。
※初年度のクーポン券発送対象者は昭和47年4月２日から昭和54年4月1日生まれの男性となっています。初年度の発送対象者以外の対象年齢の方は、岡山市保健所にご確認ください。

＜自費での抗体検査＞
上記の対象者以外の方は自費で検査を受けることができます
風しん抗体検査：IgG法　2750円、HI法　1100円

※希望がありましたら同時に麻しん、水痘、おたふくかぜの抗体価も測定することができます

＜予防接種の自費費用＞
麻しん風しん混合ワクチン：9000円
風しん単独ワクチン：5500円

下記の対象者は岡山市より費用の助成を受けられます。

＜妊娠希望者等への予防接種助成金額＞
麻しん風しん混合ワクチン助成：9900円
風しん単独ワクチン助成：5500円

（対象者）（以下のすべての条件を満たす人）
女性の場合
①過去に当事業による助成を受けていない人
②接種日時点で岡山市に住民票がある人
③風しんの抗体価がHI法で32倍未満（16倍以下）である人
④妊娠を希望している人

男性の場合
①過去に当事業による助成を受けていない人
②接種日時点で岡山市に住民票がある人
③風しんの抗体価がHI法で16倍未満（8倍以下）である人
④女性の抗体価がHI法で32倍未満（16倍以下）でかつ、女性が妊娠中または妊娠を希望している人

＜男性に対するクーポン券を利用した予防接種＞
麻しん風しん混合ワクチンのみ：無料

（対象者）
抗体検査の結果が基準値を満たさない方

　風しんとは風しんウイルスによって引き起こされる感染症です。 一般的には1歳から小学校低学年の子どもに多い病気ですが、現在では成人にも多く、特に10代後半から50代前半の男性や10代後半から30代前半の女性が多く発病しています。

　症状としては、発熱とともに全身に発しんが出現し、耳の後ろや首のリンパ節の腫れを伴うことが多くあります。子どもの場合、発熱と発しんはたいてい3日程度でおさまりますが、成人の場合、全身の関節炎を伴うなど症状は子どもより重くなる傾向があります。

そして、風しんで特に気をつけなければならないのは妊婦が感染した場合です。妊娠初期に風しんにかかると、産まれてくる赤ちゃんに先天性風疹症候群 （CRS）という障がいを引き起こすことがあります。

ただし、妊娠中は風しんの予防接種を受けることができませんので、女性は妊娠前に予防接種を受けておくことが大切です。

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